その59:「楽しさ」を売る

録画していたカンブリア宮殿を見たのですが、
フランフランの社長:郄島郁夫(たかしまふみお)氏の言葉にとても心動かされました。


価格や機能性を前面に出すのではなく、
日常にちょっとした楽しさを感じてもらえるような商品を売りたい…というようなことを仰ってました。


以前フランフランではマーケティングをやっていて、様々な調査をしていたけれど、今ではやっていないそうです。
マーケティングをやっているうちに、「我々がリードしていって、「これどう?」「そうそう、そういうのが欲しかった!」というような関係性の方が良いのではないか」という考えになっていったそうです。


ターゲットは25歳の女性。


以前は、単純に25歳の女性をターゲットにしていたけれど、今では「精神的に」25歳の女性をターゲットにしているそう。
10代の人でも25歳くらいの大人の女性に憧れたり、50代でも25歳くらいの気持ちを持ったりする。
そういう女性をターゲットにしていて、昔よりもピンクを前面に押し出す形よりも、ちょっと落ち着いた大人っぽさがある商品展開をしています。



このあいだ青山のフランフラン行った時、「あれ?もうちょっとピンクとか紫とかのイメージがあったけど、ちょっと違うな。」と思いました。
家具とか雑貨とか探しにいくとき、以前はフランフランも一応見るものの、「可愛すぎ」「派手」「安っぽい」というイメージがあって、あんまり買い物することはありませんでした(3〜4年前)。
でも青山に行った時に大分「子供っぽいキュートさ」が削がれて、大人の女性が「かわいい」と思うような色づかいだったりデザインだったりに変化してて、それからちょくちょくお店を見るようになりました。
青山のフランフランは行くだけでも楽しいしね。



高島氏は「無目的の客を、買う気にさせる」とおっしゃってましたが、まさに策略にハマってしまってます(笑)


青山店は特に、広くて天井が高く解放感があるし、1ヵ月ごとに商品を大幅に入れ替えているとのことなので、あの通りを通る時は、「なんかかわいいのあるかなー♪(あるだろうな)」という期待感を持って、なんとなくお店に入ってしまう感じです。


ディスプレイも工夫されているし、商品紹介のコピーもちょっと変わった言いまわしで楽しい。
ホント、勉強になります。



私も、商品自体の良さだけじゃなく、「無目的のお客さんを買う気にさせる」ような売り方ができるようにしようと思います!
カンブリア宮殿は、為になる番組ですなー。




フランフランの秘密 女性の心をわしづかみ!♪ワクワク♪させる商品戦略とは カワイイ。手が届く。毎日が楽しくなる。25歳の女性をターゲットにした、画一的なモノづくりだけではないビジネス。商売人の方はぜひご一読を。
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